はじめに
有効求人倍率は2008年に起こったリーマンショックの影響で一旦大きく低下したものの、その後は上昇を続け、現在はバブル期を超える水準となっている。
しかし近年の有効求人倍率は景気動向以外の影響も受けていると考えられる。15歳以上65歳未満の生産年齢人口の減少による人口構造の変化に加え、転職サイトやSNSの活用により、ハローワークを利用しない求職者の増加に伴う有効求職者数の減少などが挙げられる。
また完全失業率をみると、2017年は2.8%と1994年以来23年ぶりに2%台を記録している。
近年低下傾向にあるものの、平成初期のバブル景気の時期は2%前半で推移しており、当時と比較すると若干高い水準となっている。